時の風



時代の流れとともにすべてが 変貌をとげるというのなら
変わらない何かを探し求めることは 人生の無駄づかいなの?

すべてのものが露のように儚く 消えていくというのなら
忘れてしまった夢を追い求めることは 夢を見る愚かしさなの?

朝の日差しに蕾を開き 夕暮れには散る小さな花達
せわしなく短い一生を負う 透き通った小さな存在
生命(いのち)に限りあるからこそ 彼らは輝くのかもしれないけれど

大地の声に耳を傾ければ
 時の風が私の心をさらってゆく
高く高く舞い上がる 黒い翼の夢のように

追憶の淵に沈む昨日も
 いつかは優しい思い出となり
桃色の雫となって 時の風に運ばれてゆく

 Someday I'll be the wind too...

星の魂達は 時の風となって
 生まれ生き死ぬ 私達を見つめている
時の風は吹き続けている 心の奥で…




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